
ニットの種類は多種多様。
糸の太さ・編み方によって修理の難しさは違ってきます。
また修理箇所によっては、いくつかの修理方法をご提案することもできますし、
お客さまが望まれる仕上りによっても作業は変わって参ります。
例えば、この黄色いニットの修理のケースでご説明致します。
同色の新しい毛糸や種類の違う糸では綺麗に仕上りません。それでは、修理するニットの脇から同色の糸がとれない場合は、どのように修理させていただくかをご説明致します。
ニットの糸は着用される年月とともに風合いを増し、新品の頃の色合いとは若干異なって参ります。
ですから、同系色の新しい糸では違和感が生じ、綺麗に修理することはできません。
ニット修理の匠は今まで何百着、何千着、何万着というニットの修理をさせていただく中で、
各お客さまの修理の残り糸を大切に大切に保管しております。
※これは、ほんの一部の糸の写真です。
ただ、ニットの穴開きの修理の中には、脇から糸がとれず、また他の糸で修理するのも困難なケースが多々あります。
そんな時、「段消し」という修理方法があります。
「段消し」と言っても、ただ単に、穴が開いた分の段を消すのではなく、全体のバランスを考え、
丁寧に穴の開いた部分周辺の糸をとり、取った糸で編み直す方法です。
より繊細な神経を使う 匠にしかできない高度な修理方法です。
修理前の画像と修理後の画像をご覧いただくと、ご理解いただけると存じます。
【修理前画像】
「段消し」の修理後の画像です。
一段 段がなくなっているのが、おわかりいただけますでしょうか。
大変繊細で難しく高度な修理方法です。